ポイント運用とポイント投資
FP
資産形成
2024.05.13

ポイント運用とポイント投資

クレジットカード払いやキャッシュレス決済では、各種サービスに付随する「ポイント」が付与されます。溜まったポイントは支払い時の値引等で利用ができましたが、近年は「ポイント運用」「ポイント投資」といった活用が広がりを見せています。


「ポイント運用」と「ポイント投資」の違い


どちらもポイントを使って投資ができるサービスですが、具体的にはどのような違いがあるのでしょうか。

ポイント運用

ポイントのままで運用し、ポイントを増やすこと(※)が目的です。運用中であっても、いつでも値引等にポイントを利用できるサービスが一般的です。
※運用結果に応じてポイントが減少する可能性もあります。

証券口座:開設は不要
運用方法:ポイントのまま運用
引き出し:ポイントとして引き出す
投資対象:運営企業が投資信託等に投資


ポイント投資

ポイントを現金化し、株式等の購入代金として利用できます。投資や資産形成をおこなうことが目的です。

証券口座:開設が必要
運用方法:現金化して運用(現金との併用可)
引き出し:売却時は現金として引き出す
投資対象:証券会社を通じて、幅広い銘柄から自ら選択して投資


それぞれのメリット・デメリット


ポイント運用・ポイント投資ともに、溜まっているポイントを使って少額から運用できるため、投資経験が無い方でも敷居が低いとされています。一方で、運用や投資であることからメリットだけでなくデメリットも存在します。

ポイント運用

メリット :ポイントのみ利用するため、損失があっても現金が減ることがない
デメリット:ポイントが減るリスクがある
      投資対象の選択肢が少ない※1


ポイント投資

メリット :ポイントを現金化できる
      金融商品を売却すると現金として戻ってくる
      幅広い銘柄に投資できる

デメリット:元本割れリスクがある
      売買する際に手数料が発生する場合がある
      売却益の利益によって確定申告が必要※2


※1)サービス提供会社が指定する運用商品(コース)の中から投資先を選択します。
※2)年間の売却益が20万円を超える場合、確定申告が必要です。



現在まで溜めているポイントを無理に使う必要はありませんが、「ポイントの使い道がない」「現金投資を始める前に、投資の仕組みを学びたい」というきっかけで始めてみてもいいかもしれませんね。

ただ、使用するのはポイントですが、投資であることには変わりありません。ポイントが減るリスクもありますので、始める時には注意点をよく確認し、ご自身の目的にあわせて投資を検討することが大切です。

<ご参考までに>
知るぽると(金融広報中央委員会)
人生100年時代 今からできるシンプル投資

https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/simple_toshi/




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この記事を書いた人
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2001年4月生まれ。
イチロー選手(当時:シアトル・マリナーズ)がメジャーリーグの開幕戦、1番ライトでデビュー。時を同じくして誕生したホロスプランニングの公式マスコットです。
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